花の香りを感じるハーブティー

ハーブティの愉しみ

Floral Inspired Tea


季節ごとのテーマに合わせたハーブティブレンドをティーブレンダーの宍戸陽一さんにご紹介いただく連載『ハーブティの愉しみ』。

Vol.4は「花の香りを感じるハーブティー」をテーマに、ハーブティブレンドの愉しみ方を教えていただきました。今回は一般的にハーブティーに使うお花のハーブを中心に華やかなブレンドを考えました、と宍戸さん。美しいマゼンダ色のフローラルなハーブティです。

今回選んでいただいたハーブは5種。
・ローズレッド(2)
・ハイビスカス ローゼル(2)
・オレンジピール(2)
・カレンデュラ(1)
・エルダーフラワー(1)
・メイクイ(1)
・ステビア(1)

◇ 数字はブレンドの参考比率です。お好みで調整してみてください。

はじめにふわっと香るローズレッド、メイクイの2種類のローズ。ほのかなカレンデュラ、エルダーフラワーの香り。
ハイビスカスの酸味の中にオレンジピールのほろ苦さをアクセントに加え、ステビアの甘味でバランスを調整しています。

熱湯を注いで、蒸らし時間は3分以上。

大きめのハイビスカスをそのまま入れているので、長めに蒸らすことで酸味が立ってきます。
時間の経過とともにローズの花びらの赤い色がお茶に移り、花びらは薄いピンク色に変わっていいきます。ブレンドしたハーブがゆっくりと変わっていく様子を眺める時間も、ハーブティブレンドの楽しみの一つかもしれません。

「花の香りを感じるハーブティー」というテーマ、どのようにハーブを選んだのですか?

ハーブティーでお花のイメージというと、カモミールを使った黄色っぽいイメージかハイビスカスの赤っぽい色合いの水色(すいしょく)がまず思いつくのではないかと思います。

今回は春っぽさを感じる色合いを出したいと思い、薄いピンクから時間の経過で次第に赤色へ変化していくブレンドを考えました。赤い色の中に黄色がふわっと浮かんでいるような視覚的にも楽しめることもイメージして作りました。

赤系のハーブティーは、名前のイメージからローズヒップと思われがちなのですが、ハーブティーで赤い色を出していく場合、基本的にはハイビスカスを使っています。ローズヒップは鮮やかな赤にはなりません。
ハイビスカスと言っても、南国のイメージで目にする赤い花のいわゆるハイビスカスは園芸種で、ハーブティーで使用されているものはローゼル種のガクと苞の部分になります。 

ローズは濃いピンク色の花の色合いが鮮やかで、他のハーブとブレンドした時に見た目が華やかになります。香りがよく優雅な気持ちにさせてくれる点や、お湯を注いだ時に花びらの赤い色素が次第に抜けていく様子などが面白いので、個人的にもよく使います。
ローズと言ってもバラには計り知れないほど多くの種類があり、ハーブティーとして使われているものは、センティフォリア、ダマスク、ガリカなどが一般的です。
今回はより赤を強調して、見た目をさらに華やかにするためにハマナスの花のツボミのメイクイを少し使用しました。

酸味の強いハイビスカスを飲みやすくするために甘味のステビアを少量ブレンドしています。ハイビスカスとステビアの相性はとてもよく、酸味とうまく調和するので、この組み合わせをよく使います。

今回使用したハーブについて教えてください。

Rose red|ローズレッド 
鮮やかな見た目と優雅な香りは心を落ち着かせたり、和やかにする効果があります。収斂作用があるので、スキンケアなどにもよくお茶としてだけではなく化粧品などにも使われます。

Hibiscus roselle|ハイビスカス ローゼル
クエン酸を豊富に含むので疲労回復に良いとされています。
その昔の前回東京オリンピックのマラソンでエチオピアの選手が天然のスポーツドリンクとして飲んでいて話題になったそう。エジプトでは健康茶カルカデの名で愛飲されていいます。

Orange peel|オレンジピール
オレンジの皮を乾燥させたハーブです。
鎮静作用があり、フルーティーな香りと共に不安や緊張を和らげる効果があります。お湯を注いだ際にはふわっと柑橘の香りがし、シトラス感やビターな味わいを少し加えたいときにブレンドでは使用します。ハーブティーと組み合わせやすく、よく使用するものの一つです。

Calendula|カレンデュラ
聖母マリアに捧げられたことから、別名マリーゴールドとも言われています。
炎症を鎮める消炎作用や抗菌作用があり、外用薬としても用いられることから、皮膚のガードマンとも呼ばれています。

Elderflower|エルダーフラワー
発汗作用・利尿作用に優れ、欧米では“インフルエンザの特効薬”と言われています。イギリスではコーディアルシロップとして飲まれています。

Mei Gui hua|メイクイ  
バラ科のハマナスの花のツボミを乾燥させたものです。
中国では健康茶の1種としてメイクイ茶として飲まれます。緑茶やウーロン茶などとブレンドして、香りも見た目もワンランク上のお茶として楽しみんだりもします。

Stevia|ステビア  
ショ糖の100倍以上と言われる甘味成分(ステビオシド) を含んでおり、ノンカロリーの天然甘味料としても知られています。


今回、教えていただいた方

宍戸 陽一さん | Yoichi Shishido
FATPIG TEABLENDER
ティーブレンダー/調合師 

世田谷の業務用お茶メーカーで商品開発、OEM受託、約600種類の商品の生産管理を担当。 
FATPIG TEABLENDERを立ち上げその後独立。
”美味しくて楽しくて健康”なブレンドを日々追及。ティーブレンディングなどのイベントを中心にお茶とハーブを軸にした活動を現在展開中。 

web site  https://www.fatpig-teablender.com/

Instagram FATPIG TEABLENDER
https://instagram.com/fatpigtea?igshid=1lozbn869ax0m

ハーブおじさん
https://instagram.com/herb_ojisan?igshid=12pl68vqx1msh

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