チョコレートに合うハーブティ

Herbal tea and Chocolate

季節ごとのテーマに合わせたハーブティブレンドをティーブレンダーの宍戸陽一さんにご紹介いただく連載『ハーブティの愉しみ』。Vol.2は「チョコレートと合うハーブティ」をテーマに、ハーブティブレンドの愉しみ方を教えていただきました。

バレンタインの季節は美味しいチョコレートとの出会いの季節。オリジナルのハーブティブレンドと一緒にプレゼントすれば素敵な贈り物にも。

今回選んでいただいたハーブは4種。

・ペパーミント（3）
・カモミール（3）
・グリーンティー・緑茶（2）
・オレンジピール（2）

◇ 数字はブレンドの参考比率です。お好みで調整してみてください。

チョコレートに合うお茶というとスパイスティなどを思い浮かべますが、今回の教えていただいたのはミント風味のハーブティ。ミントの清涼感の中に、カモミールの甘さが広がり、オレンジピールが香りを添えます。少し加えたグリーンティが味をまとめます。

熱湯を注いで、蒸らし時間は3分ほど。
ミントを感じて軽やかに飲みたい方は蒸らし時間短めに、長く置くとカモミールの風味が立ってきます。置く時間によって味わいが変わってくるのもハーブティの面白さです。

今回使用したハーブについて教えてください。

Peppermint｜ペパーミント　
清涼感のあるお馴染みのハーブ。
古くから食べすぎ、飲みすぎや胃痛などに用いられてきました。
気分をリフレッシュしたいときやマウスウォッシュとして使用するのもおすすめのハーブ。

German chamomile｜ジャーマンカモミール　
おそらく最も親しまれているハーブ。
多様性のある幅広い薬効を示すためとても使いやすい定番ハーブティーに。
イギリスの童話ピーターラビットにおくすりとして登場。

Green tea｜グリーンティー
日本人なら誰でも飲んだことがあるであろう緑茶。
中枢神経を興奮させるカフェインが含まれています。
緑茶、ウーロン茶、紅茶は同じ茶樹の葉からつくられるお茶。緑茶は発酵していないもの。製法によって、煎茶、玉露、など様々な種類があります。

Orange peel｜オレンジピール　
オレンジの皮を乾燥させたハーブです。
甘酸っぱいフルーティーな香りが緊張を和らげリラックス効果をもたらします。
胃酸の分泌を促進し消化機能を高める働きもあります。

「チョコレートに合う」というテーマ、どのようにハーブを選んだのですか？

まずは、チョコレートと合わせて色々シングルのハーブで、合うものを試してみました。
チョコレートと言っても甘いもの甘くないもの、ホワイトチョコレートにフルーティーなもの、ナッツの入っているものと色々あると思うのですが、今回はどこでも買えるような一般的なチョコレートをたくさん買って、ハーブティー片手にチョコレートをかじりまくりました（笑）。

ぼんやりはこれは合うだろうなあというハーブはイメージとしてもともとあったのですが、実際試してみて発見もありました。
ルイボスなんかはミルクチョコレートとすごく合ったり。ローズレッドは、ビターなものだと香りが上品に感じて、逆に甘いチョコレートだとちょっとしつこく感じたり。試してみたかったのでやってみましたが、甘味のリコリスを飲んでチョコレートをかじると甘すぎて飲めませんでした（苦笑）。

あくまで私見ですが、割とメジャーなハーブを20種類くらいは試してみて、以下のように感じました。

＜甘くないチョコレートに合うと感じたハーブ＞
ローズレッド、ハイビスカス、ヨモギ、ダンデリオン

＜甘めのチョコレートに合うと感じたハーブ＞
エルダーフラワー、バードック、

＜全般的にチョコレートに合うな感じたハーブ＞
ルイボス、ジャーマンカモミール、ペパーミント、グリーンティー、レモンバーム、レモングラス　

ブレンドに関しては、色々試した結果、全般的に合うなと思ったものをベースに今回このようなブレンドにしました。

代表的なもので参考までに、マルベリーやギムネマなど糖質の吸収を抑えるなど糖尿病の予防に良いとされているようなハーブもあります。糖の吸収を阻害し、食後の血糖値の上昇を抑える働きがあり、食べる前に飲むことで効果を発揮します。