バター


Butter


基本的にお菓子づくりには、無塩バターを使います。お菓子の塩加減を自分で調整してつくるためです。
私は焼き菓子には発酵バターを使っています。発酵バターは、バターのもととなるクリームに乳酸菌を加えて発酵させてつくります。普通のバターよりコクがあり、バターの風味がより深く感じられるので、ワンランク上の焼き菓子に仕上がります。
バタークリームをつくる時は、無塩のカルピスバターを使っています。発酵バターでつくるとバターの風味が強く、くどく感じてしまうのです。カルピスバターは、乳酸菌飲料の「カルピス」をつくる際に、生乳から乳脂肪を分離する時にできる脂肪分からつくられています。バターの香りとコクは高く、くどくないので、重い食感にならず軽やかな味わいのバタークリームに仕上がります。

お菓子づくりの工程で「バターを室温に戻す」とか「バターをクリーム状にする」とあります。バターのことをよく知り、それぞれにお菓子に適した状態にすることで美味しいお菓子に仕上がります。詳しくは < 室温に戻しておいてもバターが固い時は をご覧ください。

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